HOTSTARTについて
Improved Performance Starts Here
「私の祖父であるStanley Powerが1942年に当社を立ち上げました。75年前のことです。当社は、優秀な従業員のおかげで優れた実績を残してきました。優秀な従業員さえいれば、すべてうまくいくのです。お客様のニーズに応えることができ、良い業績につながります」
-Rick Robinson、取締役(過去にCEOを務める)
HOTSTARTは、1942年以来、ディーゼルおよびガスエンジンの一体型ヒーターソリューションの設計および製造で業界をリードしてきました。75年を超える経験を持つ当社は、簡単なエンジンの始動、すぐにフルパワーで始動できる状態の維持、およびメンテナンス作業、燃料消費、排出ガスの削減を必要とするお客様に、高品質で信頼性のある予熱・保温システムを提供しています。
「200名の優れた能力を持つ、楽しい仲間がチームとして一丸となって業務にあたっています。お互いに協力し、高い能力を活かして顧客第一の姿勢で業務を行っています。全員が同じ方向性で働いていることが、優れた業績につながっています」
-Terry Judge、CEO
HOTSTARTは、米国ワシントン州スポケーンの地元の小さな製造業者から、熱管理システムのグローバルプロバイダーへと成長しました。成長の過程で、世界中に事業所を開設し、各地のお客様向けの販売およびカスタマーサービスサポートを提供しています。
事業所 | サービス |
---|---|
米国、ワシントン州スポケーン | 本社、製造部門本部 |
ドイツ、ケルン | ヨーロッパ中東アフリカ地域への販売、流通、カスタマーサービス、OEM船舶システム製造 |
日本、東京 | アジア太平洋地域への販売、カスタマーサービス |
米国、テキサス州ヒューストン | 石油・ガス、船舶システムの販売およびカスタマー/フィールドサービス |
米国、イリノイ州シカゴ | 鉄道システムの販売、カスタマーサービス |
1942年にスポケーンで始まった従業員を大切にする文化は今日まで受け継がれており、世界中の事業所でも大切にされています。当社は従業員を第一に考えています。従業員を個人としても社員としてもサポートします。当社は、業界での存在感を増し、革新的な新製品を開発し、新しい市場を開拓するなど、成長を続けていますが、その喜びをすべての従業員と分かち合っています。
HOTSTARTの沿革
HOTSTARTの歴史は、1942年、スクールバスの運転手Wayne Kimberlinが設立したKimberlin Manufacturing社(ワシントン州スポケーン)に始まります。Kimberlinは、スクールバス用に独自の電気式エンジンヒーターを開発すると、会社を設立し、GEからクーラント予熱についての特許を購入し、寒冷下でもエンジンをすばやく始動するためのエンジンヒーターの製造を開始しました。ここに加わったのが、当時、印刷所を経営していたStanley Powerです。Powerは1944年にはKimberlinから事業を取得、企業名をKim Hotstart Manufacturing Companyに変更します。
Stanley Powerが最初に製造・販売したヒーターの名前は「Kim Hotstart」でした。最初期の製品仕様には、次のように記載されています。「KIM HOTSTARTは、停止中のエンジンを予熱するヒーターです。エンジンのクーラント循環システムを利用し、これをバイパスする形で予熱を行います。パーコレーターの原理でクーラントの流れを制御して、吸水口から冷たいクーラントを吸入し、エンジンの後部に温められたクーラントを排出します。本製品によって、通常のクーラント循環が妨げられることはありません。本製品はエンジン製造元の承認を受けています。」現在の製品に比べると、当時の製品は大きく、スマートとは言えない外観でしたが、その機能はCummins and Internationalなどのメーカーから高く評価されていました。両端から2本のホースが伸びた四角い箱が、当社が誇るエンジンヒーターソリューションの原型だったのです。
Powerは1956年に死去するまでKim Hotstartのオーナーとして経営にあたりますが、その後は彼の娘がオーナーとなり、経営は義理の息子であるHube Randallに託されました。1978年に、Kim Hotstartは、現在の所在地であるスポケーンの5723 E. Alkiに移転します。移転先の敷地の面積は142,000平方フィートにおよび、新たに研究開発のための実験施設や最新式の低温室が備えられました。この実験施設に用意された4つの試験室では、設計製造チームが製品の試験を実施しています。また、-40℃(-40°F)までの環境を再現する2つの低温室も用意されており、ここでもHOTSTARTの研究開発チームがヒーティングシステムの試験を行っています。 低温室には大型エンジンの搬入も可能で、過酷な低温環境のシミュレーションにより、製品の性能を試験しています。世界中におけるプレゼンスを高めるため、2009年に社名をKim Hotstart Manufacturing CompanyからHOTSTARTに変更しました。
HOTSTARTは、2009年ドイツのジークブルクに営業所を開設し、2011年にテキサス州ヒューストンに石油およびガス業界向けの営業所を開設しました。2011年後半には、日本の東京にHOTSTARTアジアパシフィック事業所を開設しました。ヨーロッパチームの規模が大きくなったため、2018年には、ドイツのジークブルクにあった営業所をケルンのより大きな施設に移転しています。なおHOTSTARTは、現在もStanley Powerの子孫が所有する株式非公開企業です。